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「PDCA」と「OODA」、今注目されているビジネスメソッドのポイントとその違い

ビジネスの場面でよく耳にする「PDCAサイクル」。
それに対して、近頃「OODAサイクル」という異なるビジネスメソッドが注目されています。
どちらもビジネスをより良く進めていくためのサイクルですが、実際にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、OODAサイクルを説明しながら、この2つの違いについてお話ししていきます。

PDCAを学ぶ

 

PDCAサイクルの復習

ほとんどの方がご存知だと思いますが、まずはPDCAサイクルの復習をしていきましょう。

PDCAサイクルとは、

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)

この4つの単語の頭文字からとったビジネスメソッドのこと。
P(具体的な数値を用いた業務計画を立てる)→D(その計画に沿って業務を実行)→C(その実態を評価・分析)→A(その結果を見ながら改善していく)→P→D→C→A→P・・・
この4つの段階を繰り返し行うことで、業務の改善や、効率化を図っていきます。
日本では1950年代あたりから、生産・製造や品質管理の現場を中心に実践されてきました。
今ではどんな仕事にも役立つビジネスメソッドとして、様々な場面でこのサイクルが用いられています。

このPDCAサイクルとは別に、昨今注目されているのが「OODAサイクル」。
こちらも業務改善にまつわるサイクルではありますが、PDCAサイクルとは似ても似つかない内容となっています。

PLANを設定する

 

OODAサイクルとは

OODAサイクルとは、

Observe(観察)→Orient(方向づけ・適応)→Decide(決定)→Act(行動)

この4つの単語の頭文字をとったビジネスメソッドのことです。この4つの行動を繰り返すことでビジネスを改善していきます。

 

Observe(観察)

OODAサイクルのスタートは、「Observe(観察)」。これは、現状をしっかりと把握するという意味合いです。
数値等のデータも使用しつつ、まずは今置かれている状況の把握を行い、その結果、何か問題点が存在すれば、その要因を考察します。
まずは、現段階における状況の洗い出しをすることが、この「Observe(観察)」なのです。

 

Orient(方向づけ・適応)

次は「Orient(方向づけ・適応)」。これは、状況を適切に認識し、状況判断を行うという意味合いです。
1つ前のObserve(観察)段階で集まったバラバラなデータを集約し、何か意味のある情報へと変換させるのがこのフェーズ。
今後どうなっていきそうかという傾向や、対策したらどう変わるのかを理解することが「Orient(方向づけ・適応)」です。

 

Decide(決定)

次は「Decide(決定)」。これは、実際に何を実行するのかを決定するという意味合いです。
これまでのフェーズで状況を把握・理解したことに対して、その状況を解決するために具体的に何を実行するのかを考えます。
その文字通り、意思決定を行うのが「Decide(決定)」です。

 

Act(行動)

最後は「Act(行動)」。これはPDCAと同じく、実行の意味合いです。
1つ前のDecide(決定)段階で決定した計画を実行してみるのがこのフェーズ。
OODAサイクルの「Act(行動)」には、次のサイクルを回すための情報収集も含まれていますので、注意しましょう。

この4つの段階を繰り返していくことが、OODAサイクルと呼ばれる活動です。
この理論は、戦時中に指令軍と前線のタイムラグを無くし、スピードを重視して動くために考案されたもの。
そのような背景もあってか、OODAサイクルでは、一度だけの実行ではなく、何度も素早く繰り返すことで、より良い状況へと変化させていくことが可能です。

 

では、このPDCAサイクルとOODAサイクルは、それぞれどんな場面で使用するのが適しているのでしょうか。
2つの違いを検証していきましょう。

PDCAとOODAのサイクルの違いは?

 

PDCAはマネジメント、OODAはオペレーション

PDCAサイクルとは、生産・製造や品質管理の現場で実践されてきたものであり、そのクオリティを高めるために用いられていました。
そのため、工場などの「大きな変化が存在しづらい箇所」「不慮の事態が起きがたい箇所」では「計画」が立てやすく、サイクルも回しやすくなります。
ですが、日々変化していく営業やマーケティング等「臨機応変な対応が求められる箇所」においては、PDCAサイクルを取り入れると「計画にはなかった事態が起こる」「そもそも計画が無謀なのに、サイクルを回さなければならない」というような事態が発生し、機会損失をすることや、即時対応が出来ないという状況が生まれてしまいます。

そんな状況に適しているのが、OODAサイクル
戦時中に考案されただけあり、OODAサイクルは、スピードと柔軟性に長けています。
短期間のうちに現状把握、判断、実践を行っていくことで、スピード感は維持したまま、様々な事態に対応し、改善することが出来るのです。
そのため、変化の生じやすい箇所には、状況や時代に適合できるよう、OODAサイクルを取り入れることが良いとされています。

このような点から、PDCAサイクルは物事を管理する「マネジメント」に適しており、OODAサイクルは現場での行動を決定する「オペレーション」に適しているといわれています。
「行動し、改善を行う」という、似たようなサイクルであっても、何に対して適応するかによって発揮される力は異なります。
サイクルを取り入れる際は、どういう場面に取り入れるのか、状況を理解した上で適切なサイクルを導入しましょう。

適切な導入が成功のカギ

 

PDCAとOODAを上手く組み合わせて活用を

PDCAサイクルとOODAサイクルは、どちらが新しい、どちらが優れているというようなものではありません。
状況や、社員の特性などによって、取り入れるべきサイクルは異なります。
適切な箇所に、適切なサイクルを当てはめることが、業務の質を上げる第一歩。
それぞれのサイクルの力を発揮し、業務の質を上げていくことが出来るよう、上手く組み合わせて、より効率的に進められるといいですね。

 


 

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