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Salesforce 活動レコードのアーカイブ
活動レコード(Todoと行動)をレポートで表示したとき、1年以上前のレコードが反映されていないことがあります。
以下のスクリーンショットでは、活動のタイムラインには「過去の記録」という件名のTodoレコードが3件登録がされているのですが、検索条件を絞ったレポートを出したところ、1件しかでてこなかったのです。
これは、活動レコードがアーカイブされているのが原因です。
今回は、アーカイブ対象のレコードとその回避策についてみていきましょう。
-目次-
- アーカイブ対象のレコードについて
- 3つの回避策について
1.アーカイブ対象のレコードについて
Salesforceの活動レポートは、表示スピードとパフォーマンスを向上させるために、古い活動をアーカイブして検索されるレコード数を減らしています。そのため、設定した期日からの経過日数が365日以上を上回る、完了したTodoレコードは表示されないようになっています。
アーカイブの対象となる活動レコードは下記の3つが挙げられます。
- 終了してからの経過日数が 365 日を上回る行動
- 期日からの経過日数が 365 日を上回る完了した ToDo
- 作成日からの経過日数が 365 日を上回る完了した ToDo (期日がない場合)
今回の場合、期日から365日以上経過していて、状況が完了になっていたため、レポートには表示されていないことが分かりました。
アーカイブされた活動レコードは、レポート以外にも非表示になる箇所があります。
- レポート
- グローバル検索
- リストビュー
- SOQL
- データローダのExport
アーカイブされた活動レコードは削除されたわけではないため、下記の箇所では表示されます。
- 活動タイムライン
- 活動履歴リスト
- 印刷用に表示のビュー
2. 3つの回避策について
回避策としては、3つ挙げられます。
1. Salesforceサポートにアーカイブ期間の延長を依頼
Salesforceのサポートにアーカイブ期間の延長を依頼をすることで、最大10年まで延ばすことができます。10年以上にも設定できるそうですが、ビジネス上の強い理由を添える必要があり、必ずしも承認されるわけではなく、Salesforceのデータ管理上あまりお勧めはしません。
2. 活動を未完了のままにする
先に挙げたアーカイブ対象の条件から外れれば、表示されることになりますので、状況を「未完了」のままにしておけばレポートに表示されることにはなります。
しかしこちらも、1年以上未完了のままにしておくというのは、データ管理上正しい使用法ではないのでおすすめはできません。
3. カスタムオブジェクトにレコードを保管する
活動レコードが作成された際、カスタムオブジェクトに同じ内容のレコードを作成して保管していくことで、過去のレコードは蓄積させることが可能です。
ToDoオブジェクトとの二重管理になってしまうため、管理には注意が必要です。
以上のことから1年以上前の活動レコードを貯めて見るより、1週間や1カ月単位でのレポートの分析をする方が、管理面においても良いと思います。
参考ページ:
アーカイブ済み活動の操作
組織のアーカイブ日を拡張する
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