

公益財団法人教育支援グローバル基金(ビヨンドトゥモロー)さま
公益財団法人教育支援グローバル基金さまは、さまざまな事情で社会経済的に困難な立場に置かれた若者たちの社会参画を促進するために、奨学金支給、人材育成プログラム、調査・発信活動を行う「ビヨンドトゥモロー」を運営する非営利団体です。
Surpassでは、支援対象となる学生情報や、寄付金管理のためのSalesforce導入支援・開発を担当しました。今回、「TECH WOMAN(テックウーマン/地方在住の女性を対象としたリスキリング事業)」の趣旨に賛同いただき、実習生をプロジェクトに参加させていただきました。

コミュニケーション&ファンドレイジング
マネージャー
峰原 絵里沙(みねはら えりさ)さま

管理部長
沖 英貴(おき ひでたか)さま

ビヨンドトゥモロー業務部
マネージャー
船木 大(ふなき だい)さま

ビヨンドトゥモロー業務部
主任
小河原 菜美(おがわら なみ)さま
導入の狙い
● 大量のスプレッドシートを、クラウドでの一元管理に移行する。
● ファンドレイジング(資金集め)のため、情報管理を強化。
● 2カ月でSalesforceの本格稼働をスタートさせる。
● 学生と同様に、地方在住の女性も支援したい。
TECH WOMANの社会的意義に共感。
受け入れにあたって、リスクは少ないと判断。
「当団体は、さまざまな事情をお持ちの高校生・大学生などに対して、高校卒業後の教育継続支援の事業を手がけています。給付型奨学金の支給をはじめ、人材育成プログラムや伴走支援など、リーダーシップを育む場を提供する私たちの取り組みと、Surpassさんの『TECH WOMAN』に通ずるものを感じました。そして、私たちのSalesforce導入の軌跡が、誰かの役に立てるのであれば、とても喜ばしい機会であると考えました。」(峰原さま)
「『TECH WOMAN』には、私たちの学生支援と、年齢層が違うだけで同じ理念や社会的意義を感じました。理想だけではなく、情報漏えいなどのリスクもしっかりと検討したうえ、問題ないと判断し、喜んで受容することにしました。」(沖さま)
「2カ月でSalesforce運用をスタートさせる」
強い意志を持って導入に踏み切りました。
導入当初、Surpassからの提示は「2カ月でSalesforceでの環境を構築する」という内容でした。金融機関ご出身である管理部長の沖さまは、「いくらベースとなるプラットフォームがあるとはいえ、この期間でのシステム構築は考えられない。専任担当者を置くこともできない。しかし、チャンスでもあると捉え、絶対達成させるという強い意志を組織内で共有し、取り組みました。」と、振り返ります。
公益財団法人である教育支援グローバル基金さまは、収入の原資が、寄付金や助成金となっています。そのため、ファンドレイジング(非営利団体が活動資金を個人・法人・政府などから集めること)を強化するための基板を整えるため、支援者の情報管理も大きな課題となっていました。
Salesforce導入以前は、スプレッドシート(表計算ソフトを使用)で作成したファイルを、クラウドストレージに保存して管理されていたようです。
「数千件のデータを扱う場合に、エラーが発生したり、意図しないデータが混じり込んでしまったりという問題が発生し、これが正しいデータなのかと不安を感じることもありました。」(峰原さま)
「ファイルの競合が発生しないよう、作業の度にコミュニケーションをとる手間が必要でした。」(小河原さま)
TECH WOMANのメンバーは、毎回のミーティングにオンラインで参加し、Sandbox(テスト環境)で、実際のSalesforce開発の現場に携わりました。
「TECH WOMANの存在は、全くプロジェクトに支障がありませんでした。交流がもう少しあれば良かった、と思う点が少し心残りです。」(沖さま)
スプレッドシートからSalesforceへの移行には、
とにかくデータの整備が重要で大変でした。
スプレッドシートで管理していた個人情報は、寄付の関係者が約1000名、学生側が累計で3000名ほど。まずは、お客さま自身によるデータの整備から実施していただきました。
「スプレッドシートは、いわば2次元的な情報管理。Salesforceでは、管理対象ごとにオブジェクト(データベースのテーブルに相当)に分けるので、多次元的な構造となります。Salesforceにインポートするために、スプレッドシート側のデータを変更する必要があるのですが、これがかなり大変な作業でした。既存の情報をさまざまな角度から見直し、切り刻み、再構築していくようなイメージです。1000件の情報に対して、列が100存在すれば、10万件の情報になるわけですから。」(沖さま)
このようにして、目標通り2カ月で、法人の寄付、個人の寄付、学生、その他を含め「全ての人の情報」をクラウド上のSalesforceに移行し、システム開発が完了しました。
日々の業務の生産性が格段に向上。
関わる人とのコミュニケーションが増えています。
導入完了から3カ月経過した2025年6月、次のような感想をいただきました。
「Surpassさんには感謝しかありません。毎月の寄付に関するデータ入力が、格段に楽になりました。スプレッドシートで行っていた集計が不要になり、データベースとしての検索性も向上。寄付をいただいた方へは、Salesforceからお礼のメールを即日送信し、活動履歴にも残るようになりました。これから本格的に活用すれば、相当使えるシステムになると確信しています。将来的に会計ソフトとの連携を実現したいと考えています。」(沖さま)
「Salesforceの導入で、支援(寄付)いただいた方とのコミュニケーションが増えていると実感しています。支援者のデータ管理がしっかりとできるようになり、お礼のはがきを効率良く出せるようにもなりました。構築時は難しい用語も丁寧に教えていただき助かりました。」(峰原さま)
「ZOOMミーティングで丁寧にサポートしてくれたので、順調に走り出すことができています。学生情報が、Salesforceで一元管理できるようになりました。面談情報や、研修・イベントの参加情報を管理する際、複数のスプレッドシートファイルでは、どれが最新の情報か把握するのに苦労していましたが、データに対する信頼度が上がりました。」(小河原さま)
担当者より
「寄付金の管理は団体によって方法や事情が異なるため、丁寧にヒアリングしながら「ご担当者が本当に使いやすいシステムとは何か?」を想像しながら進めていきました。教育支援グローバル基金さまは、コミュニケーションのレスポンスがとても早く、会議中に意志決定が完了することも多く、スピーディーにプロジェクトを進められることができたと感じています。」

DX事業部 DX支援部
神谷 朱里(写真中央)
導入効果
● 学生・寄付者の情報信頼度が向上した。
● 支援者とのコミュニケーション量が増加。
● データ入力の効率が、格段に楽になった。
※この事例記事は、2025年6月時点の情報になります。