当社は、徳島市と協働で、収入におけるジェンダー格差改善に向け、「とくしまTECH WOMAN®(以下、テックウーマン)」に取り組んでいます。3月8日の国際女性デーにちなみ、デジタルスキルのリスキリングを通して経済的自立の実現を目指すサーパスの取組を紹介しています。
【プレスリリース】とくしまTECH WOMAN®(テックウーマン) 女性のDXリスキリング促進と経済的自立を実現
背景
女性のデジタル人材育成は、内閣府の重要な政策の一つに掲げられており、政府は就業に直結するデジタルスキルを身につけた女性デジタル人材育成の加速化という目標を掲げて、積極的に取り組みが行われています。しかしながら、習得した知識を実際の就業や収入向上に繋げることができているケースは、ほとんどないのが現状です。
こうしたことから、サーパスでは、21年3月より徳島市と連携協定を締結し、テックウーマンを通して女性の就業と収入向上に繋がる取組を実践し、女性の経済的自立を支援してきました。
テックウーマンについて
テックウーマンは、徳島市が市内在住※の女性参加者を募り、サーパスがITスキルの習得研修や実務経験機会の提供を担う、民間主導型の共創キャリア支援事業です。
21年に実施された第1回では、定員の5名を⼤幅に超えて16名が参加しました。約3カ⽉間の研修実施後、セールスフォース・ドットコム社が提供しているSalesforce認定アドミニストレーター等の資格を取得し、OJT(実務経験)を経て、4名の方が就業に至りました。
23年11月に開始した第2回では23名が参加し、Salesforce認定アソシエイト資格の取得を目指しており、現時点ですでに8名が資格を取得しています。資格取得者のうち3名がOJTに進み、実際の構築内容と同じものをテスト環境に作成することで習熟度を高めています。
Salesforce を運用・構築する仕事は、資格取得によって明確にスキルが定義できる上に、在宅フルリモートでの業務のため、子育てなどプライベートとの両立をしながら、自分のペースでスキルアップが可能です。
※:市内在住・在職・在学を含む
テックウーマン1期生の活躍について
1期生の向井さんは「ITスキルで収入をアップさせたい」という思いで、テックウーマンに参加し、22 年1 月に資格取得者第1号としてキャリアをスタートさせました。その後、大学や第2回テックウーマンでの講師を務めるなど、全くの未経験からSalesforce の資格を取得した経験を活かして活躍しています。さらに24年2月、テックウーマン初のSalesforce認定の上級資格を取得しました。
向井さんのインタビューは下記をご覧ください。
TECH WOMAN®初 上級資格取得!活躍する卒業生 テックウーマンで拡がる、女性の選択肢と未来
今後の展望
テックウーマンで学んでいる女性達は「地元には、時給が高い職がなかった」「パートではなく、デジタルスキルを学び安定的な収入を得られるようになりたかった」「夫の転勤で地方に引っ越したが、雇用形態が変わり収入が減ってしまった」「リスキリングで収入とスキルの両面で自分に自信をつけたい」「現在の仕事は、拘束時間が長く勤務形態も不規則なため子供に寂しい思いをさせているので、在宅でキャリアアップしていきたかった」等、様々な理由で参加しています。しかしこれらは徳島市の女性に限った話ではないでしょう。
テックウーマンは、女性が地域間の壁や格差を乗り越えて、柔軟な働き方を手に入れながら、収入の向上に繋がるリスキリング事業です。
サーパスは今後も、女性の経済的自立とジェンダーギャップの解消に向けて、テックウーマンという成功事例をモデルケースとし、日本全国に展開していきます。