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コンテンツ制作依頼を受けた際に立ち止まりたい3つのポイント

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もうコンテンツ制作は対岸の話ではない

メールマガジン、LP、ホワイトペーパーなど、コンテンツが増える昨今。
Account EngagementなどのMAツールを使っていても、コンテンツ制作に携わることはよくありますよね。

展示会の案内を担当している顧客に送ってほしい、パートナーに毎月ニュースペーパーのメルマガを送ってみたい、製品の見積もりをとった人に導入事例をまとめた資料を送ってひと押ししたい……

知識の有無やその業務専門の部署であるかを問わずに制作業務やチェックの業務を担うことに…なんていうことは増えているのではないでしょうか。

製品のことはよく知っているし、日頃から仕事でメールを送っているし、プライベートではスマートフォンで動画を撮るし……まあなんとかなるか!と思いきや、「不特定多数へ情報発信」となると一層気を付けたいポイントが存在します。

今回はポイントを3つにしぼり、コンテンツ制作時の注意点をていきます。

-目次-

  • もうコンテンツ制作は対岸の話ではない
  • コンテンツ制作でチェックしたい3つのポイント
    • 画像のプライバシーは守られているか、整合性はあるか
    • マークやクレジットにルールはないか
    • 文章に根拠はあるか、「飾りすぎ」ではないか?
  • おわりに

コンテンツ制作でチェックしたい3つのポイント

1. 画像のプライバシーは守られているか、整合性はあるか

画像に個人情報や社内の情報を含んでいないか、含んでいる場合は許可を取れているかを確認しましょう。ガラス面やモニターへの映り込みがないかも注意です。

✔️ チェックリスト

  • 個人情報の写り込み
    └顔写真、名前、住所、メールアドレス、電話番号、生年月日など
    ※名札や社員証の写り込みにも注意!
  • 業務や技術に関する内容
    └会議資料や消し忘れのホワイトボード、モニターの表示、業務に関わる特殊な機械など
  • プライベートな私物や住居の内装・外観
    └場所や人物の特定による迷惑の他、関係者にとって不安を生む、信頼関係に関わるもの
    ※設置物は勿論、鍵や定期券などの所持品や携帯品にも注意!
  • 他メーカーやブランド品
    └関係性や取引を誤解されたり、こちらが意図していない文脈を捉えられてしまう可能性がある

展示会、製造、製品の使用、さまざまな様子を見せたいと伝わることを第一に選んでいたら、うっかり伝えるべき以上の情報を含んでしまうのはあることです。

画像を使用する際は事前に関係者へ許可をとり、状況によってぼかしやトリミングの加工を行いましょう。

また、画像のサイズ、色味などを修正する場合は現物との印象差を生まないように注意しましょう。

暗い画像を見やすく明るく、大きすぎる画像の一部を拡大するなどは大切な加工ですが、画像の縦横比をゆがめてしまったり、現物から離れた色味にしてしまうのは信頼を失う加工なので避けるようにしましょう。

2.マークやクレジットにルールはないか

製品や会社にまつわるマークやクレジットは、信頼性やPRポイントに大きく貢献するため、目立つように配置したくなりますが、これにも注意が必要です。

  • 会社のロゴマーク・ブランドロゴ
    自社内に規定がないかを確認しましょう。
    縦横比、カラー、最小サイズ、位置、場合によっては社名をクレジットする際のフォントなどが決まっている場合があります。
  • リサイクルや原料、規格を表すマーク
    多くの場合は掲載権利を得た際にガイドや確認先を共有されますが、ロゴの色やサイズのみならず、余白の規定、マークを掲載していい媒体、対象製品を誤認させない為のルール、マークの使用期限などが設けられている場合があります。
    もし誰もルールを覚えていない、見た記憶がないという場合は、取得当時のやりとりや発行元団体のガイドを確認してみましょう。
    使用頻度が高い場合には、特定のメンバー向けに使用ガイドやマニュアルを確認しやすい場所に置くことを検討してもいいかもしれません。
  • 認定や受賞の証になるマーク
    特に外部の団体からもらったマークや審査項目などにまつわる表記は、最新の規定を確認しましょう。
    発行元や機関がガイドラインを発信していないか、WEBや過去に貰った資料を確認します。
    こちらも色やサイズのみならず細かな規定を設けている場合があります。

時に広報に載せる場合と製品本体に載せる場合でレギュレーションが違っていたり、特定の掲載では機関による事前承認が必須の場合があるので、掲載の話が出た時点で一度必要な工程を把握しておき、チームへスケジュールを共有することが理想です。

3.文章に根拠はあるか、「飾りすぎ」ではないか?

自社の製品やサービスをPRするにはなるべく心に残る文章を使いたくなるものです。
ただし、企業として世間へ発信する文章には相応の配慮やルールが付随します。

  • 「世界一の実力」「かつてない速さ」「史上最強の」
    どれもアピール力の強い言葉ですが、根拠が無ければ必要以上に利点を強調した「誇大広告」とされかねません。「実験の結果、これまでの自社製品で最も良い結果をだした」「コンクールで金賞を受賞した」などの根拠をもって言葉を選びましょう。
    また、他社との比較を行う際にはその比較が公平であること、発信が他社の市場競争を妨げないことが必要です。「実験でも一番良かったと聞いているけど…」比較実験を行った機関や条件、詳細な内容は誰も把握していない…ということが無いようにしましょう。
  • 「地球上で一番カッコいい」「国内メーカーで最も美味しい」…
    このような表現も個人発信のSNSでは日常的に目にしますが、企業の姿で発信する際には注意が必要です。
    本心かもしれませんが、個人の主観に基づく評価は(特に製品を作る・売る側からの評価は)PR文に適さない場合があります。
    この場合は製品をそう評価してくれたユーザーに許可を取り「お客様の声」として掲載をしたり、実際に公平なコンテストや投票で指示を得た旨を掲載することで、同じ熱量のメッセージを伝えることができるケースもあります。

おわりに

こうなると「載せられることは何もないかも…」と不安になるかもしれません。大切なのは1人で悩まずに、法務部や広告表記に詳しい専門家を巻き込むことです。もしそういった協力者を呼べない場合でも、チームのみんなで回覧をしたり、複数人で制作内容のチェックをするようにしましょう。

また、どんなに注意深い人や、知識や経験のある人でも1人でのコンテンツ制作、発信でのミスは起こり得ます。

コンテンツ制作でのミスは注意散漫や怠慢、単なる知識不足のみではなく、試行錯誤を繰り返した故の抜け落ちや、製品やサービスを知り尽くした故の見逃しといった要素も大いに影響します。

チェックポイントを知り、確認をする習慣をつけ、適切な協力を得ながらコンテンツ制作に取り組んでいきましょう!

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