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「自分が会社で使う写真・動画の撮影を任された!」時の事前準備/確認ポイント
「仕事で使う時も普段通りの撮影でいいのかな…?」
会社のSNSに、製品のプレゼンに、社内広報に。
「撮影をお願いするね!」と言われたけれど、何かに気を付けなければいけない気がする。いつも通りでいいよと言われたけれど、本当か不安になってきた……そんな時に確認したいポイントをまとめました。
-目次-
- キーワードは「事前に」!
- 撮影を検討する段階で確認したいこと
- 撮影前の対策ポイント
- 撮影内容が製品・サービスの性能に直接関係する場合の注意点
- 撮り方に迷った時のポイント
- 気軽に撮影をしてみよう
キーワードは「事前に」!
撮影を検討する段階で確認したいこと
✔ できる映像処理を確認する
撮影の前に、掲載段階までにどのような加工・編集ができるかを確認しましょう。
・ぼかしやモザイクなどの編集をいれる(いれられる)かどうか
・縦型と横型、もしくはスクエアなど理想の画角はあるか
✔ 文章に残して許可どりをした方がいい相手はいないか
特に製品や撮影場所に関して、協力会社や協賛となる相手はいないかを確認しましょう。
後からエビデンスとして機能する可能性を見越して、メールや書類など、文面で合意をとりましょう。
撮影前の対策ポイント
✔ 写り込む人への許可取りは完了しているか
・写り込む人が分かっている場合の許可どり
└使用用途や公開範囲をあらかじめ伝え、本人の同意に基づいて撮影時に画角から外したり、撮影後に加工をするなどの手立てを含めて許可をとっておきましょう。
・不特定多数の人間が写り込む場合
└基本的には個人が特定できない形に加工をしましょう。人をどのように隠すか・写すか写さないかによって画面の印象は変わるので、撮影時の注意点を確認し、撮影のイメージを持っておきましょう。
✔ 自社品以外の製品の映り込みはないかを確認する
レシピ動画や工作の様子など、何かを作る動画で特に注意が必要になります。
・撮影前にロゴや製品名を隠す
・腕時計や装飾品を外す・映す必要が無い状態まで準備をする
└パッケージから中身を取り出して、製品の特定ができない状態にするなど
撮影内容が製品・サービスの性能に直接関係する場合の注意点
✔実験や撮影の状況による有利不利が発生していないかを確認する
└製造部門や法務部、しかるべき機関と実験・撮影状況を検討する
✔撮影した動画は性能や公平性を示す「ソース」として機能できるかを確認する
└例として、長時間の実験によりその性能を示す動画を作る場合、実験が公正公平であったかを証明するために動画は実験の最初から最後まで撮影をすることが理想です。途中で映像が飛んでいる場合や、準備の段階が全く残っていない場合は実験の透明性を示すことは困難になります。
編集後の動画ではカットする場合においても、動画の根拠として全体を撮影することを推奨します。
撮り方に迷ったときのポイント
✔ 「加工では補正しきれないこと」を意識する
└「引きの画をズームする」「映像の再生速度を変える」これらは多くの場合、撮影後の編集で対応が可能です。しかし、下記のような場合は編集でも対応ができなくなったり、困難になったりします。
・ズームしている画を引きの画にする
・音の無い動画に音を入れる(操作音や環境音など)
・大きな手ブレを補正する
・逆光、白つぶれ・黒つぶれを補正する
これらは撮影時に意識することで対策が可能です。
機材の補正機能や撮影設定を確認したり、写りのシミュレーションをしてみましょう。
✔ 複数パターンを撮影してみる
└「右からと左から」「拡大と引きの画」「正面からと斜め前から」「暖色の照明と寒色の照明」など、迷った場合はいくつかのパターンで撮影してみましょう。使用時に選択肢が増えることは勿論、実際の映像があることで周りからの意見も聞きやすくなります。
✔ 場合によってカメラや撮影者を複数確保する
└撮影中の機材トラブルや写し方を考えて、複数のカメラを使って撮影することも有効です。
引きの全体の画とアップの画が欲しい場合に一台のカメラで対応すると、アップ撮影の前後で引きの画の画角が不安定になってしまったり、手ブレが大きくなってしまう場合があります。
あらかじめ引きの画を撮るカメラと拡大した画を撮るカメラを同時に稼働させる、三脚固定のカメラと手で持って撮影するカメラを同時に稼働させるなどで、安定した映像の撮影がしやすくなります。
気軽に撮影をしてみよう
確認事項を前にすると、少々気が重くなるかもしれません。
特に初めて撮影を担当する場合や、これまでに誰も撮影したものを出していない場合には責任や緊張を感じてしまうのではないでしょうか。
ただ、ここで感じた不安や用心深さは後から会社やあなたを守ることに繋がります。事前の準備が済んだら、実際の撮影は楽しんで行いましょう。
写っていなくても、撮影者の気分はなんとなくわかるから不思議です。
また、撮影中に思い付いた撮影アイデアがあればシェアして、その場のみんなで試行錯誤しても良いかもしれません。良い撮影を!